B級玩具傑作選 - 日光写真 [遊び]
駄菓子屋で買えた『日光写真』を覚えてる? 昭和30年代に全盛期だったB級玩具の王様だ。ぼんくら少年の昭和40年代には、既に駄菓子屋の必須アイテムではなくなってはいたものの、日光写真自体を知らない友達もそうはいなかったと思う。
アトムやパーマン、古くは少年ジェットやナショナルキッド、快傑ハリマオなんかの人気キャラが印刷されたトランプ大の紙箱で、中には"種紙"と呼ばれる白黒反転した絵柄を印刷したパラフィン紙(後期はプラスチック板)と遮光袋に入った感光紙が入っている。
感光紙といっても、写真の感光紙のような敏感なものでもなければ、いわゆる青写真のように現像液も必要としない簡易式のもので、数分間、太陽光にさらすと化学反応を起こして黒く変色する物質が紙に塗ってあるだけのカンタンなものだった。だから取り扱いもラクで、感光紙の上に種紙を載せ、紙箱の紙押さえに挟み込んで直射光に当てるだけで日光写真は出来上がってしまった。もっともこのタイプは、出来上がった写真を喜び勇んで戸外で見ていると、アッという間に真っ黒けっけになってしまったし、部屋に置いておいたとしても数日後には暗黒の世界に消え去る運命にあった。
「あれ、覚えてるのは逆だぞ。放っておくと絵柄が消えて真っ白くなったような気がする」
って人もいるかも。中には感光させた後、紙を水洗した人もいたはずだ。実は日光写真の仕組みはメーカーによって様々で、水洗を必要とするものなんかは、手間はかかっても絵柄は定着されて消えることがなかった。学研の『科学』では、このタイプを採用していたと思う。
仕組みはカンタンでも不思議をお手軽に味わえるオモチャで、これがきっかけで、後に本当の写真の世界に足を踏み入れることになった人も決して少なくないだろう。昨今人気の化学実験キットでも、日光写真は定番メニューだ。日の下で日光写真を楽しむ、なんて休日もアリかもしれない。
アトムやパーマン、古くは少年ジェットやナショナルキッド、快傑ハリマオなんかの人気キャラが印刷されたトランプ大の紙箱で、中には"種紙"と呼ばれる白黒反転した絵柄を印刷したパラフィン紙(後期はプラスチック板)と遮光袋に入った感光紙が入っている。
感光紙といっても、写真の感光紙のような敏感なものでもなければ、いわゆる青写真のように現像液も必要としない簡易式のもので、数分間、太陽光にさらすと化学反応を起こして黒く変色する物質が紙に塗ってあるだけのカンタンなものだった。だから取り扱いもラクで、感光紙の上に種紙を載せ、紙箱の紙押さえに挟み込んで直射光に当てるだけで日光写真は出来上がってしまった。もっともこのタイプは、出来上がった写真を喜び勇んで戸外で見ていると、アッという間に真っ黒けっけになってしまったし、部屋に置いておいたとしても数日後には暗黒の世界に消え去る運命にあった。
「あれ、覚えてるのは逆だぞ。放っておくと絵柄が消えて真っ白くなったような気がする」
って人もいるかも。中には感光させた後、紙を水洗した人もいたはずだ。実は日光写真の仕組みはメーカーによって様々で、水洗を必要とするものなんかは、手間はかかっても絵柄は定着されて消えることがなかった。学研の『科学』では、このタイプを採用していたと思う。
仕組みはカンタンでも不思議をお手軽に味わえるオモチャで、これがきっかけで、後に本当の写真の世界に足を踏み入れることになった人も決して少なくないだろう。昨今人気の化学実験キットでも、日光写真は定番メニューだ。日の下で日光写真を楽しむ、なんて休日もアリかもしれない。
■『PHATPHOTO』誌の付録で遊ぶ■
■日光写真の一種『キャノタイプ』の紹介(英語)■
もっと関心のある人は"Making Cyanotype Prints: Video Series"を観てね♪
しかし、よくレベルを維持したまま懐かしいものを紹介できますねえ。引き出しはどれほどあるのかなー
by Mineosaurus (2009-09-10 19:09)
小学●年生とか科学の友でしたっけ?
付録についてると
うれしかったです
しっかし ほんと
次から次へと
いろいろ出してきますね
明日はなんだろー
楽しみです
by Sakura (2009-09-10 20:50)
本当に私も同感です。
記事を読むとそうだったなぁ~と思い出しますが…。
どんな脳の作りをしているのでしょうか?
私も遊んだ経験あります。
確か水で洗った気がします。
買ったというより、何かの付録だったような…。
この程度の記憶力で、お恥ずかしいです。
by ナン (2009-09-10 20:59)
@Mineosaurusさん、ぼんくらの引き出しはあんまりないんですが、
昭和が凄いんですよね! 豊かさを改めて感じます^^
by ぼんくらオヤジ (2009-09-10 21:28)
@Sakuraさん、学研の『学習』と『科学』のうちの『科学』のほうですね♪
当時は学校で注文を取って体育館なんかで配布してましたが、
よくあんなことができましたよね、今じゃ想像も出来ないです^^;
ぼんくらがネタ切れをおこしたら、リクエストを出してくださいね!
もちろん今も常時受け付けてますが(笑)
by ぼんくらオヤジ (2009-09-10 21:38)
@ナンさん、ぼんくらのアタマはジャンク・ヤードなんです。M・エンデの
言う「過去の残骸」が無造作に山積みになってて、こうして少しずつ
整理しているって感じでしょうか。
水洗タイプの日光写真で遊んだんですか♪ もしかするとペンで
感光剤を塗るタイプだったかも知れませんね。もし可愛らしい
フレームの台紙に焼き付けた記憶があればそうなんですが。
by ぼんくらオヤジ (2009-09-10 21:57)
日光写真
なつかしいな~♪ 上手く行かなかった事だけよく覚えてます♪(笑)
by peace9314 (2009-09-10 22:59)
日光写真はもちろん体験しましたが、写りがぼんやりとして冴えないものだった(セッティングが悪かった)のですぐ興味を失いました。
小生のものは洗い流すと画像が定着するタイプでしたね。
学研の科学と学習・・・確かに体育館で配ってました。
付録が楽しみで楽しみで・・・プラネタリウムという黒くて丸いビニールの天球儀に待ち針で「一等星は大きく穴を開けて、三等星以下は小さく穴を開ける」というのを忠実に一週間こつこつと実践していた子供の頃を思い出しました。部屋の電気を消して中にマメ球を灯して組み立てたスクリーンに投影された大小の星々を見たとき、宇宙を手に入れたと歓喜しましたね(今でも泣けます)
建築や船舶の青写真っていつの間にかなくなってしまいましたね。そもそも青写真なんて日光写真の大統領のようなもので・・・その後の湿式コピーなんて・・・言葉では表しにくいので止めにします。
by ファジー (2009-09-11 00:10)
日光写真、懐かしいですね~
現在と同じで何も考えず1日を過ごしているので記憶が遠のくんでしょうね(^^;
ぼんくら様は日々一生懸命過ごしているんですよ、きっと☆
でも…健康ぶら下がり器が何でトラクターになるのか謎ですが(--;ひょっとしてアータも北海道バカにしてるね(@@)
by 牛子 (2009-09-11 06:42)
ぼんくらオヤジさん、おはようございます。
科学の付録についてきた?かな?
あまり興味がなくて弟にあげちゃったかな?
それにしても、良く覚えていますね~
というか、マルチ人間の奔りなんじゃない?
ぼんくらオヤジさんは・・・たいしたもんです~
感服・感心・時に感激いたします。
by ケセパタちゃん (2009-09-11 06:49)
これは、うちの兄貴の時代ですな♪ ヾ(^▼^*)ノ
by ダー (2009-09-11 08:15)
@peaceさん、日光写真って案外に難しかったですよね。
種紙と感光紙がちゃんと重なっていなかったからか、
そうでなければ感光時間に問題があったのか。
はたまた感光紙自体の出来が悪かったからか。
絵がやたらとキレイに出る時もあれば、悲しくなるほど
ぼやけちゃったり、くすんじゃったり。やたらと出来にバラツキが
あったように思います。
by ぼんくらオヤジ (2009-09-11 08:50)
@ファジーさん、ぼんやりした感じになっちゃったのは、やっぱりセッティングの
問題ですよね。
学研の科学と学習の付録、楽しみでしたね! プラネタリウムのお話、
我がことのように共感いたしました。ファジー少年の様子が目に浮かぶよう
です。彼は間違いなく宇宙を手にしていたんだと思います。
青写真、湿式コピー等々、昭和は目まぐるしく様々な技術が現れては
消えていきました。これに付き合いながら生きてきたので、我々は
モノや技術という無機物ですら深く思い出と結びついていますよねぇ。
とても簡単に語り尽くせるものではありませんね。ブログを通じて少しずつ、
皆さんと語り合って参りましょう^^
by ぼんくらオヤジ (2009-09-11 09:54)
@牛子さん、誤解ですって! 北海道をバカにしてブログを続けるなんて、
アータ妻を敵に回して平穏な日常が過ごせると思ってるようなもんです!
そっか、例がいけなかったのか。ならば、ぶらさがり健康器を道産子レースの
ソリにするなんてのは? ダメ? じゃあ道民体操の3番を「健康器具で
ビー・ブラサガリ」なんてね、あはあはあは…は? きゃー
by ぼんくらオヤジ (2009-09-11 10:27)
@ケセパタチャンさん、学研の『科学』では、日光写真が繰り返し教材に
なってますね♪ 最近では、あの米村でんじろう先生が『日光写真キット』を
発売しています。お値段も1,000円前後とお手頃ですね。
書いているうちにホントに遊んでみたくなってきました^^
by ぼんくらオヤジ (2009-09-11 10:31)
@ダーさんの頃はモロにそうだったでしょうねぇ! 駄菓子屋に行けば
置いてはあったろうけど、ほとんど見向きもされなくなっていたと思います。
昭和40年代の後半から、子供たちの関心は駄菓子屋のB級玩具から
おもちゃ屋さんのオモチャに移っていきましたからねぇ。
by ぼんくらオヤジ (2009-09-11 10:38)
日光写真と言えば
この頃は、図面なんか焼くときにも使ってましたよね。
その後、青焼きのコピー機になり
でも、日に焼けて直ぐに見にくくなってて
いつの間にか、
コピーと一口で言っていますが
今のような複写機になりましたが
そう思うと、本と技術の進歩ってめざましいですよね!
by miopapa (2009-09-11 13:51)
懐かしいですね!
小学●年生の付録に時折付いていました。
実はあまり関心が無く
1、2回使って飽きてしまいました(汗)。
改めて今やってみると面白いかも知れませんね。
by ごんべえ (2009-09-11 21:23)
昔、まだシールがない頃、切手シート状の紙にイラストが印刷されていて写したいところに裏向きに置いて水をつけてこするとイラストが写せる、といったものがあったのですが、ご存知ないですか?紙は水でもろもろになるんですが。
そういえば、セロハン素材の爪でこするタイプのものもありました。
by 37年生まれのおばちゃん (2018-01-26 00:37)