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環境教育映画だった『ゴジラ対ヘドラ』 [映画]

 先日、麻里圭子さんからコメントを頂いた。1969年の実写スポ根ドラマ『サインはV』で主題曲を歌ったあの麻里圭子さんだ。麻里さんはSo-netブログのお仲間でもある。現在の精力的な活動については『麻里圭子 花 夢 愛 公式 ブログ』に譲るとして、今回は、ぼんくらが少年時代に麻里さんから受け取った宝物と思っている『かえせ!太陽を』に焦点を絞りたい。
 昭和46年(1971)にゴジラシリーズの第11作『ゴジラ対ヘドラ』が公開され、観客動員数174万人の大ヒット作となった。ヘドロで汚染された田子の浦港から生まれた怪物ヘドラとゴジラが対決するという、公害を扱った画期的な作品だった。
 当時、公害は大きな社会問題だった。イタイイタイ病や水俣病、四日市ぜんそくを始めとして、大都市では光化学スモッグや日照の問題など、高度経済成長のひずみが環境汚染の形をとって日本全土を覆っていた。ぼんくら少年も甲州街道沿いを走りまわっていたせいか気管支ぜんそくでエラい目に遭ったけど、当時の都市部や工業地帯に住んでいた子供たちは大なり小なり公害に冒されていたんじゃないだろうか。それほど公害は身近な脅威だったのだ。だからだろうか、ぼんくら少年は『ゴジラ対ヘドラ』の内容はじきに忘れちゃったのに、公害に対するプロテスト・ソングといっていい主題歌はいつまでも忘れることがなかった。それが麻里さんの歌う『かえせ!太陽を』だったのだ。

ヘドラ1.jpg1 水銀 コバルト カドミウム
  鉛 硫酸 オキシダン
  シアン マンガン バナジウム
  クロム カリウム ストロンチュウム
  汚れちまった海 汚れちまった空
  生きもの皆 いなくなって
  野も 山も 黙っちまった
  地球の上に 誰も
  誰もいなけりゃ 泣くこともできない
  かえせ かえせ かえせ かえせ
  みどりを 青空を かえせ
  かえせ かえせ かえせ
  青い海を かえせ かえせ かえせ
  かえせ かえせ かえせ
  命を 太陽を かえせ かえせ

ヘドラ2.jpg2 水銀 コバルト カドミウム
  鉛 硫酸 オキシダン
  シアン マンガン バナジウム
  クロム カリウム ストロンチュウム
  赤くそまった海 暗くかげった空
  生きもの皆 いなくなって
  牧場も 街も 黙っちまった
  宇宙の中に 誰も
  誰もいなけりゃ 泣くこともできない
  かえせ かえせ かえせ かえせ
  みどりを 青空を かえせ
  かえせ かえせ かえせ
  青い海を かえせ かえせ かえせ
  かえせ かえせ かえせ
  命を 太陽を かえせ かえせ

  唄:麻里圭子 作詩:坂野義光 作曲:真鍋理一郎 編曲:高田弘志

 どうだろう。あからさまな公害に代わって、得体の知れない環境破壊がじわじわと身辺を脅かし始めている現在でも十分に通用する歌じゃないだろうか。38年前の歌が再び警鐘を鳴らしている。


■かえせ!太陽を■




■ヘドラをやっつけろ■




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