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ダンボール遊び [遊び]

 ぼんくら少年は、ちょっとした車庫があったのにクルマがないという珍しい家に住んでいた。そもそも中古住宅を購入した時、父はこの車庫がステキな図書室に見え、母はクルマを購入する絶好の口実に思えていたので、入居早々にして権力の空白地帯になってしまい、結果的に、ぼんくら兄弟の絶好の遊び場になったのだった。
ダンボール遊び1.jpg いろんな遊びをしたけど、いちばん面白かったのはダンボールハウスだった。なにせ8畳以上はゆうにあるスペースがガラ空きだったのだから、思いっきり遊ぶことができた。商店街に行ってはダンボール箱をもらってきて車庫に運び込み、カッターでドアや窓を作る。そして手を切らないように開口部をガムテープで縁取りし、色を塗ったり絵を描いたり、折り紙や包装紙でデコレーションが終われば完成だ。ダンボールの調達と建築はぼんくら少年が、装飾関連は妹が担当して、その頃幼かった弟はもっぱら見物したりゴミを片付けたりと自然に分業体制ができあがっていたので、ケンカすることもなく実に愉快な時間を過ごすことができたよ。
ダンボール遊び2.jpg 何度かチャレンジして2階建ては無理と諦めたけど、部屋をいくつも継ぎ足していくうちに、ピーク時には、なんと車庫の3分の2を占める巨大ハウスに成長していた。それぞれの部屋はもちろん、両親の部屋まで作ったので、母は時折、ハウスに「泊まり」にきて本を読んでくれた。傑作だったのが聖堂と告解室(いわゆる懺悔の部屋)まで作ったことで、遊びに来た大柄なイタリア人の神父さんが汗だくでハウスに潜り込み、うつぶせのまま聖堂を祝福してくれたこともあった(笑)。
 もっともこのダンボールハウスには、後に弟が持ち込んだローソクの火でぼや騒ぎを起こして撤去されるという悲しい結末が待っていたんだけどね。母から聞いたんだけど、撤去にいちばんガックリときたのは父だったそうな。ぼんくら少年も妹も、学校に行っている間に、父がよくダンボールハウスに潜り込んで、弟と昼寝をしていたのを知らなかったのだ。
ダンボール遊び3.jpg ダンボール遊びでもう一つ忘れられないのは、空き地の土盛りでしたソリ遊びだ。当時の世田谷界隈には、空き地と土管という正にドラえもんとのび太の世界が点在していた。空き地には、よく宅地造成用の土砂が仮置きしてあって、こうした小山は絶好の遊び場になった。これにトンネルを掘って生き埋めになっちゃうなんて痛ましい事故が度々あったから、覚えてる人もいるんじゃないかな。幸か不幸かぼんくら少年たちはそういう遊びは思い付かずに、ダンボールのソリに夢中になった。斜面の角度にもよるんだけど土だからそんなに危ないスピードは出なかったので、スケボーみたいに立ったまま滑ったり、一枚のダンボールに何人も乗って滑り降りたりと、まあ飽きもせずにキャーキャー騒いで遊んでいた。服やズボンが無茶苦茶に汚れるので、母にはこっぴどく叱られたけどね^^;
 19世紀にイギリスでシルクハットの吸汗用に作られ、レンゴーの創業者である井上貞治郎によって明治42年(1909)に国内生産が始まったダンボールだけど、子どもたちのこんなダンボール遊びをみて井上さんだったらどう思ったろうな。なんの根拠もないけど、目を輝かせて喜んだような気がするな♪



■斜面とダンボールならこれでしょう!■

http://www.youtube.com/watch?v=r6CZqbJMVOQ



■雪ソリもできましたね♪■

http://www.youtube.com/watch?v=sZ465649Fqc



■ダンボール・ハウス ヒト編■

http://www.youtube.com/watch?v=uiy5ffV0DqU



■ダンボール・ハウス ネコ編■

http://www.youtube.com/watch?v=ornEyFbMtX8


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宗助のポンポン船 [遊び]

ポンポン船3.jpg 先だって金曜ロードショーで放送された『崖の上のポニョ』は最高視聴率29.8パーセントを叩き出したんだってね! ぼんくらオヤジも家族と観てたんだけど、映画よりも宗助の『ポンポン船』に釘付けになっちゃった(笑)。
 しょうのう船は知っていてもポンポン船では遊んだことがないので、個人的なエピソードは何にもないんだけど、構造の面白さと可愛らしさは喩えようもないものがあるので取り上げることにしたよ♪ 
「なんで動くんだろう?」
 素朴にそう思った人も多かったろうね。
ポンポン船2.jpg

 ポンポン船の仕組みは感動するほどシンプルだ。ブリキの缶カラから2本のパイプが平行して突き出ているものを想像して欲しい。これがエンジンだ。船を水に浮かべると、船尾から突き出たパイプから缶カラに水が流入してくる。この状態で缶の部分(ボイラー)をローソクの炎で熱すると、やがて蒸気が発生して缶の中の圧力が高まり、ある時点で一気にパイプから圧力を解放する。その時に内部に残っていた水が押し出されて推進力になるってわけだ。こうして内部が空っぽになると、今度は圧力が下がるのでパイプから再び水が吸い込まれる。これの繰り返しで船は走り続けることになるってわけ。
ポンポン船1.jpg この原理を基に作られたのが焼玉エンジン(グローエンジン)で、単純な構造から製造コストも安くメンテもカンタンだったことから、戦前の日本では、主に漁港や河川でホントに人を乗せて走っていた。これが焼玉船で、その作動音からポンポン船という愛称で親しまれていたんだよ。
 効率が悪く馬力もスピードも出なかったので戦後は廃れちゃったけど、その記憶はブリキのオモチャとなって残り、そしてこの度は宮崎駿監督の魔法でスクリーンに甦ったんだよね。それにしても『ポンポン船』、なんて可愛らしい名前なんだろう!



■オモチャのポンポン船 音は意外に本格的なんですねぇ^^■



■ホンモノのポンポン船(焼玉船)の音です! 1973年頃■



■「崖の上のポニョ」英語版の予告編 YouTubeで観てね♪■
http://www.youtube.com/watch?v=Lfjww2cA2FE


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ロウ石 [遊び]

ロウ石1.jpg ロウ石。ちょっと透けた感じの柔らかい石で、これを棒状に切り出したものが駄菓子屋さんで売られていた。子どもたちはこれでアスファルトの道や板塀なんかに落書きをして遊んでたんだよね。けんけんや石蹴りにも欠かせないアイテムだったし。もっともロウ石で遊んでたのは団塊の世代あたりまでじゃないだろうか。ぼんくら少年のような20世紀少年世代はチョークになっていた。それでも箱に放り込まれたロウ石が駄菓子屋の平棚に無造作に置かれていたのは覚えてるよ。
 ロウ石は、ケイ酸塩鉱物が層を作ってできた葉ロウ石が含まれた鉱石の総称で、普通は耐火煉瓦やグラスファイバーの原料になる。日本じゃ岡山県備前市の三石や広島県庄原市の勝光山が主産地なんだけど、縁のある人はいる?
ロウ石3.jpg 筆記用具としてのロウ石は『石筆(せきひつ)』と呼ばれて、今でも建設現場や鉄鋼・造船所などで、鉄板やコンクリートに文字や記号を書き込むために使われている。尋常小学校の黎明期に子どもたちに石版を使わせていた時期があったんだけど、この時に鉛筆代わりにしていたのが石筆だった。日本の義務教育を軌道に乗せた立役者でもあったんだね。
ロウ石2.jpg 平成っ子もロウ石で遊ぶことがあるんだけど、何をしてるか分かる? 答えは彫刻だよ。あれって柔らかいから、釘やカッターでカンタンに削れちゃうでしょ。しかも水で濡らして細かいサンドペーパーをかけるとツルツルになるんだ。意味不明の置物から立派なペンダントまで作れるものも様々だ。もっとも遊ぶっていったって、大人が手取り足取り指導してくれる地域のカルチャーセンターや子供向けの美術教室でのお話だけどね^^;
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黒ひげ危機一髪 [遊び]

黒ひげ危機一髪.jpg 先日、セッチーさんのコメントに登場した『黒ひげ危機一髪』。樽から海賊が顔を出していて、樽にいくつもある差し込み口に短剣を突き刺す。当たり所が悪いと海賊が飛び出してアウトっていうたわいもないゲームなんだけど、発売された昭和50年(1975)から30年以上にもわたって玩具の定番商品としての地位を守り続け、今日に至っている。
 発売元はタカラトミー(旧トミー)。ホントはね、海賊を飛び出させた人が勝ちってゲームだったんだよ。なんでかというと、海賊は敵に捕まり縛られて樽に放り込まれたって設定で、短剣を刺すってのはロープを切って助け出すって意味だったからだ。
 どうして今みたいなルールになっちゃったかというと、昭和51年(1976)から放送の始まった『クイズ・ドレミファドン!』の賞金賞品獲得コーナーで、黒ひげを飛び出させたほうが負けってルールで使われたからなんだ。まあ、この番組で使われたから『黒ひげ危機一髪』の今日があるわけだし、第一、今のルールのほうが分かりやすいよね(笑)。
黒ひげ危機100発.jpg もっとも平成21年(2009)に発売された『黒ひげ危機100発』では、原点に戻ったのか、黒ひげを救出できるかどうかで勝負が決まるようになっている。剣を刺さずにルーレットを用いる方式も目新しい。パーティゲームにどうよ?
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B級玩具傑作選 - パンチガム [遊び]

パンチガム1.jpg「いる?」
 といってガムを差し出して、
「サンキュー♪」
 と手を出したほうが、
「ギャッ!」
 と絶叫する。もう分かったよね。『パンチガム』といって、ガムをケースから引っぱり出すと、ガムに仕組まれたクリップで勢いよく指を挟まれるというバカバカしいドッキリ系玩具だ。子どもたちの間ではパッチンガムとかバッチンガムなんて呼ぶこともあった。
 当時の玩具の常で、あっという間に流行ってみんなが知っちゃうから、まずガムを差し出してもすんなり受け取るような友達はいなかった^^; ごく稀にイタズラがヒットしてもケンカに発展しかねなかったから、あれで良かったのかな。仲のいい友達同士だと、どうなるか分かっていて罰ゲームのようにパンチガムを楽しむことはあったけど。
 これ、ケガをすることはなかったけど、爪のど真ん中に命中すると結構、痛かったよね。
パンチガム2.jpg ぼんくら少年が中2の時だったと思うけど、居間でテレビを見ていたら弟のけたたましい声が聞こえてきた。ビックリして声のするほうに飛んで行ったら、なんと弟がぼんくら少年の部屋でギャアギャアと泣いてるじゃないの! 足もとにパンチガムが落ちていたので、何が起きたのかはすぐに合点がいったけど(笑)。そんなことがあるまで本人もキレイサッパリ忘れてたんだけど、小学生の時に買ったパンチガムを机の引き出しに放り込んでたんだよね。誰かが自分の机をいじってるのには気付いてたんだけど、こんな形で犯人が見つかるとは思わなかった。もちろん、パンチガムにこんな使い道があるなんて思いもしなかったしね♪
 パンチガムは未だ現役だよ。もっともガムよか、相方が覗こうとしたらパンチを繰り出すようなパンチ・ケータイがあったら売れるだろうな。先ず間違いなく一台は売れるね。タイガーが買うだろうから(爆)。

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ホッピング(ポゴ・スティック) [遊び]

ホッピング1.jpg 底にバネが仕込まれた取手と足場の付いた棒ってなぁ~んだ? って急に言われて「え~?」って思った人でも、これに乗ってピョンピョン飛ぶんだとヒントをもらえたらすぐに思い出せるだろう。『ホッピング』とか『ポゴ・スティック』と呼ばれている遊具だ。
 日本には昭和31年(1956 ※1957年説も有)に上陸して、恐らくは日本の玩具業界ではお初のブームを巻き起こしたという説明が多いけど、実は昭和5年(1930)頃に『スポオツヂャンプ』って名前で発売されてるんだよね。
 ホッピングという名称は日本上陸時に付いたもので、正式名称はポゴ・スティックのほうだ。もっともポゴ・スティックが大人もターゲットにしていたのに対して、ホッピングは完全に子供向けだったって違いはあるんだけど。
ホッピング2.jpg ポゴ・スティックの出自についてはビックリするぐらい諸説が乱れ飛んでいる。例えば、ドイツの"Pohlmann & Goppel"という会社が製造してイギリスに輸出したので"PoGo Stick"と呼ばれているというお話。一見「ほー」って思える説なんだけど、情報源が不明な上に肝心の会社が存在したという記録がドイツにないんだよね(笑)。んでもって、お次はこれの変形版で、どこの会社かは不明だけどお初はドイツっていう投げやりな説。こんな調子で紹介してたらキリがないよ^^;
ホッピング3.jpg ハッキリしてるのは大正8年(1919)にアメリカで特許が取得されているということだ。パテントの持ち主は、幼児用家具や玩具のデザイナーだったジョージ・ハンズバーグ。アメリカのギンブル・ブロス百貨店が現在のポゴ・スティックの原型となった木製の遊具をドイツから輸入したんだけど、どういうわけか輸送中に腐っちゃったりひん曲がっちゃったりで、てんで売り物にならない。困り果てた百貨店がハンズバーグに改良を依頼したところ、ハンズバーグは総金属製でスプリングを内蔵した遊具を開発し、ニューヨークのエルムハースト製造所に作らせた。少なくとも現在のポゴ・スティックはこうして生まれたのだ。
ホッピング4.jpg 日本での第一次ブームは「やり過ぎると胃下垂になる」という風評被害に遭って数年で廃れちゃったんだけど、昭和56年(1981)にバンダイが『スカイホッピー』として売り出すとブームが再燃。現在ではジャンプ力と安定性を飛躍的に向上させた『フライバー』が新たに注目されているよ。こっちは明らかに大人向け。体力と運動神経に自信があったら試してみない?



■バンダイ『スカイホッピー』のCM 1989年■



■ジョージ・ハンズバーグ氏がテレビ出演した貴重な映像 1959年■



■21世紀のポゴ・スティック『フライバー』 スゲぇ! 2009年■


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B級玩具傑作選 - バスケットピンポン [遊び]

バスケットピンポン1.jpg コーン型のバスケットにピンポン玉を入れてグリップにあるレバーを押すと、板バネの「カチン」という音とともに玉が飛び出す。この玉を受ける側もバスケットで受け止めて打ち返す。
「こんな遊びってなかったっけ?」
 ブロ友のファジーさんからこんな宿題を頂いた。
「あ~、あったあった!」
 と思い出したのはよかったんだけど、肝心の名前が思い出せない。いろんなキーワードを思い付いては片っ端から検索エンジンに放り込んでみたものの、収穫ゼロ。半分、諦めていたら、同じくブロ友のりみっとさん
「バスケットピンポンという名前ですよ♪」
 と教えてくださった。『バスケットピンポン』って名前だったんだ! これ、友達や弟妹と夢中になって遊んでた時期があったんだけど、その頃は名前を知らなかったんだよね^^; 
バスケットピンポン2.jpg 早速、調べてみたら未だに作って売ってた(感涙)。いつ、誰が発売したのかは全く分からなかったけど、いいや♪ 思い出させてもらっただけでも十分に価値有りだよ。ついでに片一方だけになってバネの部分が錆び付いたバスケットピンポンが長いことオモチャ箱に転がっていたことも思い出した。どうしてだろう、胸の片隅がチクリと痛い。
 記憶の引き出しを開けてくださったファジーさんりみっとさんに改めて感謝!


業務連絡: りみっとさん、ブログをお持ちでしたらURLを教えてください♪
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B級玩具傑作選 - 吹き上げパイプ [遊び]

吹き上げパイプ.jpg 先端にバスケットが付いている不思議なパイプ。このバスケットにボールを乗っけてプゥと息を吹き込むと、あーら不思議、ボールはこぼれ落ちることなく宙に留まり続ける。知ってるよね、『吹き上げパイプ』。妹が一時期、親が心配するほどこれに熱中していたせいでね、ぼんくらオヤジはこれを見る度に妹のヨダレを思い出すんだよね^^;
 単純なものほど面白く飽きないというけどホントだね。自分の吹き込んだ息が目の前で不思議を作り出すんだもの。
「なんでボールがどっかへ飛ばずに浮いたままなの?」
 妹に訊かれてお手上げだったのは兄貴だけじゃなかった。父も即答できずに、結局は大学の同僚に理屈を教えてもらった由。ただ幼稚園児に説明できるような代物じゃなかったようで、妹が父のレクチャーを受けることは終ぞなかった。
 吹き上げパイプの神秘は、18世紀に発見された『ベルヌーイの定理』という流体力学の法則に基づいている。水や空気のような流れる物質(流体)の立ち振る舞いをシンプルに表した式で、流体のスピードが上がるほど、流れの中にある物質が受ける圧力は下がっていくという現象を見事に説明している。
「あんな鉄の塊がどうして飛ぶの?」
 なんて飛行機嫌いの人はよく言うけど、あれの答えだね(笑)。
 じゃあ、ベルヌーイの定理に基づいて吹き上げパイプのことを考えてみようか。
 先ず、パイプの先端の穴から息が吹き出してボールが浮き上がる。ボールはランダムな方向に飛ぼうとする。でも、ボールを支えている息の流れは周囲の空気よりも早いため、ボール周辺の圧力は低くなる。ボールは低い圧力に引き寄せられて息の中心軸に戻る。
 こういう現象を起こすためには、息の中心軸とボールの軸が一致している必要があるんだけど、してみるとバスケットは単なるボールの支えじゃないんだね。はぁ~、良くできたオモチャなんだねぇ、感動!

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B級玩具傑作選 - 魔法刀 [遊び]

魔法刀1.jpg このイラストの坊やは別に気が触れてるわけじゃないよ^^; 限りなく不気味ではあるけどね。坊やが振りかざしてるのは『魔法刀』といって、刃はプラスチック製だ。刃先は丸くなってる上に、力が少しでも加わると刃自体がサヤに引っ込むようになってる。でもってリリースすると、刃は再びバネの力でサヤから飛び出す仕組みだ。だから遠くから見た分には、本当に刺されたような臨場感を味わえるという、実に悪趣味なオモチャなのだ。
 魔法刀は、ぼんくら少年の母がもの凄く嫌っていて、家に持ち込もうものなら有無をいわさず捨てられちゃった。ムリもないよねぇ、リアルな殺人シーンを遊びにするなんて、まともな感覚の母親なら許容範囲を軽く超えてるもん。
 でもなぁ、それが分かっていても止められないんだよね^^; どーしてだったんだろう? 
魔法刀2.jpg サディスティックな感情があったわけでもなければ、残酷さがアドレナリンの分泌を盛んにしたわけでもない。ナイフもピストルも、それがオモチャである限りにおいては、少しでもホンモノに近いほうが面白かったんだよね。プラスチック製の軽々としたピストルよりは、重たいモデルガンのほうがワクワクする道理で。
「じゃあ、自分の息子が魔法刀で刺されて『ぐわぁ~』なんて叫んで倒れるマネをしてたら平気?」
 と聞かれたら、ん~、やっぱりイヤだなぁ! あ"ー、ダブルバインドや~。頭が痒くなってきちゃったよ^^;
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B級玩具傑作選 - ミニパチンコ [遊び]

ミニパチンコ2.jpg 先日、久しぶりに近所の駄菓子屋さんに行ったら懐かしいものを見つけちゃった。『ミニパチンコ』だ。手のひらサイズでプラスチック製。レバーで玉を打ち出しポケットに入れるという、ただそれだけのものなんだけどね。105円で売ってたよ。
 ぼんくら少年が遊んでいた頃はどうだったけ? 既にプラスチック製だったことはたしかなんだけど、値段は覚えてないな。たいていの駄菓子屋さんには置いてあって、買ってはすぐに飽きてポイ捨てし、また思い出しちゃ買うなんてことを繰り返してた。
 背景の絵が違うぐらいであんまり変わり種はなかったんだけど、ごく稀に、ガイドが渦巻き状になっていて、玉を打つとそれに沿って玉が中心に向かってクルクルと走り、途中に開いている穴に入ると得点になるタイプのものもあった。
ミニパチンコ1.jpg いつの頃からミニパチンコが出回りだしたのかは不明。ブリキの箱にガラスのフタのミニパチンコがネット・オークションに出品されていたりもするから、少なくとも昭和30年代にはあったんじゃなかと思うんだけど、パチンコ自体が昭和5年(1930)には世に出ていたことを思うと「第1号機は戦前」なんて可能性もあるよね。あーあ、また宿題ができちゃった(笑)。
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