肝っ玉かあさんと京塚昌子 [テレビ]
昭和43年(1968)から昭和47年(1972)までTBSで放送されたファミリー・ドラマ『肝っ玉かあさん』は平均視聴率が30パーセント前後をキープし続けるという驚異的な人気ドラマだった。
石井ふく子がプロデュースし、平岩弓枝が脚本を担当したんだけど、日本語Wikiには向田邦子がクレジット無しで平岩の代筆を担当したことになってるね。ただし真偽のウラ取りになるような情報は残念ながら得られなかったし、よしんばそれが正しかったとしても向田がいつ、どんな状況でどの程度の代筆を行ったのかということも現時点では不明なので念のため。
「下北沢に行ってくるわ」
なんて生活圏の地名が登場するのでワケも分からず母と一緒に観てたドラマだったけど、割烹着姿での肥満体の京塚昌子がいかにも「日本の母」というイメージで、母とは「おっちょこちょいでしっかり者」だというステレオタイプが刷り込まれちゃった観がある。
ドラマの舞台は、大正五三子(京塚昌子)が女手ひとつで切り盛りしている蕎麦屋の大正庵。長男、一(山口崇)の妻である綾(長山藍子)の実家や大正庵の従業員とのすったもんだを五三子が持ち前の明るさで前向きに解決していくというのが基本パターンだった。山岡久乃が演じる綾の母は、
「どっこいしょ」
父役の千秋実は、
「馬鹿者っ」
「何だっ」
「うるさいっ」
などなど、肝っ玉かあさんの「下北沢」も含めて、それぞれのキャラに決まり文句があるのも特徴だった。
こうした手法も含めて『肝っ玉かあさん』は、後継の『ありがとう』や『渡る世間は鬼ばかり』のお手本になっていく。
肝っ玉かあさんを演じた京塚昌子だけど、彼女ほど演じた役柄と実体がかけ離れた役者さんもそうはいないだろう。
昭和5年(1930)生まれ。出身は東京。高校卒業後に新派の劇団に入団して役者としての腕を磨く。昭和27年(1957)から始まった東芝日曜劇場の『カミさんと私』で演じた伊志井寛役が当たりTVドラマに転身し、『肝っ玉かあさん』で母親役としての不動の地位を確立した。
温厚な母親役とは裏腹に、私生活では数々の浮き名を流し、戸籍上は独身を貫いた。若かりし頃はスレンダー美人だったんだけど、盲腸の手術がきっかけで体質が変わり(本人伝)、最も太った時は、太腿が最も痩せていた頃のウエストサイズを上回ってしまったという。
手術と体質云々はともかく、大の酒豪だったことが肥満の一因だったことは間違いない。なにせ、ウイスキーのボトルを一晩で3本も空けちゃったっていうんだから凄い。
飲むと言えば「打つ」だけど、彼女の競馬好きも半端じゃなかった。好きが昂じて馬主にもなっちゃったし(笑)。ちなみに馬の名前は「マサコサン」だった。
性格的にも短気で激しいところがあったようで、杉田かおるによると、昭和50年(1975)のドラマ『山盛り食堂』出演時に、子役だった杉田にお腹の肉を掴まれた京塚が激怒し、杉田が降板させられるという出来事もあったようだ。
たくさんの恋をし、破天荒に飲んで打って人生を楽しんだからこそ、京塚昌子は家族や親戚に滅私奉公していた当時の日本の母を演じることができたのかもしれないね。京塚昌子は昭和58年(1983)、公演先で脳梗塞で倒れ、長い闘病生活を送った後、平成6年(1994)、心不全のために死去した。享年65才だった。
石井ふく子がプロデュースし、平岩弓枝が脚本を担当したんだけど、日本語Wikiには向田邦子がクレジット無しで平岩の代筆を担当したことになってるね。ただし真偽のウラ取りになるような情報は残念ながら得られなかったし、よしんばそれが正しかったとしても向田がいつ、どんな状況でどの程度の代筆を行ったのかということも現時点では不明なので念のため。
「下北沢に行ってくるわ」
なんて生活圏の地名が登場するのでワケも分からず母と一緒に観てたドラマだったけど、割烹着姿での肥満体の京塚昌子がいかにも「日本の母」というイメージで、母とは「おっちょこちょいでしっかり者」だというステレオタイプが刷り込まれちゃった観がある。
ドラマの舞台は、大正五三子(京塚昌子)が女手ひとつで切り盛りしている蕎麦屋の大正庵。長男、一(山口崇)の妻である綾(長山藍子)の実家や大正庵の従業員とのすったもんだを五三子が持ち前の明るさで前向きに解決していくというのが基本パターンだった。山岡久乃が演じる綾の母は、
「どっこいしょ」
父役の千秋実は、
「馬鹿者っ」
「何だっ」
「うるさいっ」
などなど、肝っ玉かあさんの「下北沢」も含めて、それぞれのキャラに決まり文句があるのも特徴だった。
こうした手法も含めて『肝っ玉かあさん』は、後継の『ありがとう』や『渡る世間は鬼ばかり』のお手本になっていく。
肝っ玉かあさんを演じた京塚昌子だけど、彼女ほど演じた役柄と実体がかけ離れた役者さんもそうはいないだろう。
昭和5年(1930)生まれ。出身は東京。高校卒業後に新派の劇団に入団して役者としての腕を磨く。昭和27年(1957)から始まった東芝日曜劇場の『カミさんと私』で演じた伊志井寛役が当たりTVドラマに転身し、『肝っ玉かあさん』で母親役としての不動の地位を確立した。
温厚な母親役とは裏腹に、私生活では数々の浮き名を流し、戸籍上は独身を貫いた。若かりし頃はスレンダー美人だったんだけど、盲腸の手術がきっかけで体質が変わり(本人伝)、最も太った時は、太腿が最も痩せていた頃のウエストサイズを上回ってしまったという。
手術と体質云々はともかく、大の酒豪だったことが肥満の一因だったことは間違いない。なにせ、ウイスキーのボトルを一晩で3本も空けちゃったっていうんだから凄い。
飲むと言えば「打つ」だけど、彼女の競馬好きも半端じゃなかった。好きが昂じて馬主にもなっちゃったし(笑)。ちなみに馬の名前は「マサコサン」だった。
性格的にも短気で激しいところがあったようで、杉田かおるによると、昭和50年(1975)のドラマ『山盛り食堂』出演時に、子役だった杉田にお腹の肉を掴まれた京塚が激怒し、杉田が降板させられるという出来事もあったようだ。
たくさんの恋をし、破天荒に飲んで打って人生を楽しんだからこそ、京塚昌子は家族や親戚に滅私奉公していた当時の日本の母を演じることができたのかもしれないね。京塚昌子は昭和58年(1983)、公演先で脳梗塞で倒れ、長い闘病生活を送った後、平成6年(1994)、心不全のために死去した。享年65才だった。
■「肝っ玉かあさん」オープニング 年代不明■
http://www.youtube.com/watch?v=io6rpJsP0Iw&feature=related
■永谷園「ぜいたく茶づけ」CM by 京塚昌子 年代不明■
http://www.youtube.com/watch?v=oUnBJuRXRBU&feature=related
オヤジさま、この手のドラマは見せてもらえませんでした。
何故か?大人のドロドロなんてくだらない! 母の持論でした。見たかった~
by ケセパタちゃん (2010-04-07 16:32)
肝っ玉かあさん、見ていましたよ~。
当時はドラマといえばTBSでしたよね。
ありがとうなどにしても、出演者が同じような人が多く、どの話だったか記憶がごっちゃになってしまっています。
by たろす (2010-04-07 17:47)
京塚昌子を見るだけでホッとした幸せな気分でしたね。
by 斗夢 (2010-04-07 18:17)
毎日、素通りができない話題で困ります♪ (^◇^)
佐良直美の歌声が懐かしい。
出演者にも故人となった役者さんが何人もいますね。
そうそう、下北沢!
後々、下北沢駅近くのカトリック教会で
洗礼を受けた私でしたが、
下北沢という地名を最初に知ったのは、
このドラマではなかったかしら?
「盲腸手術⇒太った」という言い訳は、
当時のふくよかな女性の常套句でした。
…他人のことは言えないけれど。^^;
by やなぎはっか (2010-04-07 19:06)
肝っ玉母さんは見ていませんでした。
でも話には聞いていましたよ。^^;
私がよく見ていたのは、何と言っても小林亜星さん主演の寺内貫太郎一家です。
浅田美代子さんがとても可愛かったですね。
by Milu (2010-04-07 19:39)
私の友人に京塚昌子さんにそっくりな人がいます
顔といい雰囲気といい京塚昌子さんなんです
私よりも年下なんですが
彼女に会うと甘えたくなります
ふくよかだし安心感があり
甘えたくなってしまうんです
ふくよかな人って絶対にお得ですよね
by Sakura (2010-04-07 20:18)
なつかし~です
動画みてたら
一瞬で昭和40年代に
タイムスリップしました。
小さなちゃぶ台の前に
母がいて弟がいて
父はまだ帰宅してないみたいです。
翌日学校で、
みんながみんな
本当にほとんどのクラスメイトが
みてたんです。
今じゃありえないですけどね。
動画の役者さんの名前を見て
亡くなられた方が多いですよね
たかが、40年前、
いやもう40年前。
いつもいつも
すてきな思い出を
よみがえらせていただいて
感謝します。
by 泉 (2010-04-07 20:41)
理想のお袋ですね♪ ヾ(^▼^*)ノ
by ダー (2010-04-08 09:32)
いやー、全く知りませんでした、素顔の京塚昌子さん。
子供の時だから女性週刊誌読むことないし、ましてやインターネットなんてありえない世界でしたからね。
舞台の顔の裏の素顔。
どちらが本当ということもないのでしょう。
だれも日ごろの自分は演技している部分があるわけだし。
テレビのなかの顔も京塚昌子さんだったんだと思います。
そういう私自身もインターネットの中では、日ごろの自分ではない人格があるのではないかと思っています。
by スクムビット (2010-04-08 12:36)
[メール]ケセパタちゃんさん、昼メロ並みに『肝っ玉かあさん』も見せてもらえませんでしたか^^; 大人と子どもの世界をしっかり分けるというのは大切なことですから、見習うべきはお母様のほうですね♪
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:37)
[メール]たろすさん、あ~、やっぱりそうですかぁ! ぼんくらも『ありがとう』とどっかで話がグシャグシャになってるのに気付きました。石井ふく子&平岩弓枝コンビですから似たようになっても不思議じゃないんですが、山岡久乃に京塚昌子、佐良直美とキャスティングまで一緒なんですから、混同するのも無理はないですよね!
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:38)
[メール]斗夢さん、当時の大方の日本人は京塚昌子に日本の母の原型をみて心安らいだんですよね♪ 今の子たちにはどんなふうに映るのかな? ちょっと関心があります^^
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:38)
[メール]やなぎはっかさんは世田谷教会で洗礼をお受けになったんですねぇ♪ ぼんくらは世田谷教会の分教会でもある松原教会や世田谷教会にも行っていましたが、洗礼自体は聖アンセルモ目黒教会で受けました。ぼんくら一家は全員そうです^^ いやぁ実をいいますと、ぼんくらも盲腸手術をしてから太ったんですよぉ! もーねぇ、やんなっちゃう、もーちょー手術ぅ^^;
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:39)
[メール]Miluさんは『肝っ玉かあさん』だと、ちょっと古すぎましたかねぇ^^; たしかにMiluさんは向田邦子脚本のドラマのほうが馴染み深いかもしれませんね♪ 浅田美代子演じるミヨちゃんは可愛かったですねぇ^^ 挿入歌の「しあわせの一番星」も忘れられませんね。向田さんもプロデューサーの久世光彦さんも既にこの世の人ではなく、寂しい限りです。
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:39)
[メール]Sakuraさん、女性のふくよかな方って得ですよねぇ。男なんてただのデブですが^^; 牛型というか地母神タイプというか、たしかにゴロニャンしたくなりますよね♪ 母性と何か深い関係があるんでしょうね!
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:40)
[メール]泉さん、いつも家族で観ていて、学校に行ってもほとんどの友だちが観てたなんて番組は、たしかに今じゃあり得ないですねぇ^^; これが価値観の一面生と右に倣えの風潮を産んだとは言えるんですが、逆にみんなが家族のような親しさをそんなところから覚えていたのも事実ですよね。こうして昭和生まれだというだけで親しくお話ができるのもこうした均質性のおかげですしね(笑)。しかし本当にそうですねぇ、役者さんも脚本家もプロデューサーも、相当な数の方が鬼籍に入られました。私たちも、やがてはそのお仲間にはいるんですねぇ。まあ、それまではトモダチでいてくださいね♪
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:40)
[メール]ダーさん、日本人にとっての「理想のお母さん」でしたよね^^ おっちょこちょいで暖かく、なにか問題を抱えて実家に立ち寄っても、あれやこれやと詮索せずに煮物や漬け物でもてなしてくれて、それだけで力を与えてくれる存在ですかね♪
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:41)
[メール]スクムビットさん、ぼんくらは多少は知ってたんですが、そんなに酒豪だったとは存じませんでした(笑)。ぼんくらが思うに、いわゆるフツーのお母さんでは肝っ玉かあさんを演じることはできなかったんじゃないかと。京塚さんは温かい家庭を持たず、お太りになってからは浮き名も流せず、酒とバクチで気を晴らしておられたわけで、だからこそ架空の「理想の母」を演じきることができたんじゃないかとひねくれた感想を持っています。いずれにせよ厳しい芸人さんの世界から成り上がった役者さんとしては最後の世代に属する方だったんじゃないかと思います。
by ぼんくらオヤジ (2010-04-08 20:42)
こんにちは!お久しぶりの更新ですがいかがお過ごしでしょう?・・金曜日から僕は、ずーっと家にあった女優の岸本加世子さんが静岡市に来た時の創価学会で発表した60分テープを聞きまとめました・・・と言う主旨で記事ってみたのです。タイトルは:『岸本加世子:創価学会員(副芸術部長)の生い立ち:体験談』です。岸本加世子さんの母が入院された「中伊豆リハビリテーションセンター」は僕も脳挫傷の事故で入院した施設なのです。毎度の楽しんで戴きたいユニーク:おもしろ画像写真では、フリーイラストから多くの芸術部の皆さん写真等々写真を貼りました。<m(__)m>・・どうぞ!遊びに寄って見てやって下さい。\(◎o◎)/!
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