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昭和生まれだから分かることがある I [コラム]

ボクらの世界.jpg


ボクらは多様性のない時代に育った。
食べる駄菓子も同じ。
遊びも同じ。
ファッションも同じ。
観るテレビ番組も同じ。
聴く音楽も同じ。
読むマンガも同じ。
「違う」ってだけで仲間はずれにされた。

大人は世間体を気にしていた。
お隣さんが紅茶キノコを育て始めると、
慌てて違うお隣さんから菌を分けてもらった。
子どもの友達が塾に通い始めたのを知ると、
自分の子どもも塾に放り込んだ。
近所の家からピアノの音が聞こえると、
ローンでピアノを買って、
子どもを音楽教室に通わせた。

親も先生も、
子どもが言うことを聞かなければ、
容赦なく叩き、
意見を聞くことなく従わせた。

でも、ボクらには、
ボクらだけの時間があった。
ボクらだけの場所があった。
大人は暴君だったけど、
ボクらのことを異星人だと知っていて、
ボクらの世界に踏み込もうとはしなかった。

児童心理学者が社会的な認知を受けず、
児童心理カウンセラーが商売にならなかった頃、
ボクらには本当の自由があった。
大人には決して入り込むことを許さない
ボクらだけの世界があった。
ボクがボクであるために
絶対に大人に渡せない世界があった。

そしていま、ボクらの子どもたちは…



■「黒い絵」 公共広告機構30周年記念CM 2001年■

http://www.youtube.com/watch?v=SNv4hBbu8K4


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tamanossimo

「黒い絵」・・・じ~んときました。
by tamanossimo (2010-03-26 16:47) 

ケロリ

とても共感しました。

この動画の主旨とはちょっと違いますが
まだ子供が幼稚園に入る前、毎日公園に連れて行っていたのですが
1人で公園に来る子に、とても乱暴な男の子がいて
ちょっと揉めると相手のお腹にパンチをしたり、
といった子でした。

まわりのお母さん達は、この子をあからさまに邪険にして
陰口を言ったり、自分の子供にもその子の悪口や、
一緒に遊ぶなと言っているようでした。

当然、周りの子はその子を避難したり
仲間はずれにするようになりました。
何にもしてないのに
その子のまたいでいる自転車を蹴飛ばして倒したりしていても
そばにいる他のお母さん達は、黙ってそれを見ていました。
その子と遊ぶのはうちの子を含め、一部の子だけ。

あとで聞いたら、その頃ご両親が離婚して、
しばらくたってから新しいお母さんが来たとの事。
多分甘える人が出来て、気持ちが落ち着いたのか
殴ったりはしなくなりました。

ほんのちょっとの事だけで
子供を問題視しないで欲しい。
今の親は本当に、変なところ過保護だなぁと思います。
by ケロリ (2010-03-26 17:17) 

ファジー

ウチの坊主が去年の夏、幼稚園の七夕の短冊に「雪がふりますように」と書きました。
なぜこんな季節外れなことを書いたのか!・・・としつこく問い質したのですが、答えを聞いて愚かな親であったと猛省しました。

「地球温暖化で雪があまりふらないから・・・」だとか。
by ファジー (2010-03-26 18:04) 

miopapa

3/21以降
報告書の版下作りに悪戦苦闘し
本日3/26午前中に何とか無事入稿を・・・

5日ぶりに、ホッと肩の荷を下ろし
ボツボツですが、
また、お世話になりますので
宜しくお願いします!!
by miopapa (2010-03-26 18:51) 

Milu

素晴らしいヴィデオ、ありがとうございました。^^
子供の世界、全ての人が持っていたと思いますが、大人になると知らないうちに消えてしまう。。。
自然現象なのかしら?

by Milu (2010-03-26 20:23) 

やなぎはっか

>でも、ボクらには、
>ボクらだけの時間があった。
>ボクらだけの場所があった。
>大人は暴君だったけど、
>ボクらのことを異星人だと知っていて、
>ボクらの世界に踏み込もうとはしなかった。

>ボクらには本当の自由があった。
>大人には決して入り込むことを許さない
>ボクらだけの世界があった。
>ボクがボクであるために
>絶対に大人に渡せない世界があった。

う~ん…、今日は書けないかな? (^^ゞ
by やなぎはっか (2010-03-26 21:26) 

みゆきママちゃん

私の時代は貧しかった
それでも親の愛情が素晴らしい
遊んで帰ると、どの家からも夕食の匂いが漂ってる
それだけで幸せを感じた時代にうまれ
今の時代と比較する
この時代は何でもあるが
愛が薄い
そんな時代に誰がしたのだろう。
by みゆきママちゃん (2010-03-26 21:30) 

nougyoujin

2001年のものでしたか。いまから9年前、仕事がつまらなくてこれからなにをしようかと考えていた時期でしたね。余裕がなくて見落としたのかもしれませんが、意味深ないい画像ですね。ありがとう。
by nougyoujin (2010-03-26 21:48) 

ケセパタちゃん

オヤジさま、やなぎはっかさん同様、
ん~まさしく!まさしく!
黒い絵の動画は覚えています。
長男が幼稚園の時、同じ様な絵を描き、担任の先生に問題視された事がありました。画用紙を真っ黒に塗り、「一関の家の夜の庭だよぉ」
明るい夜しか知らない長男は真っ暗な田舎の
夜はさぞかし印象的だったのでしょう。
夏休みの思い出の絵として、とってあります。

by ケセパタちゃん (2010-03-26 22:02) 

よしぞう

こんなCMあったんですね。
かなり‘き‘ました。

こういうのって、得てして親もしらないうちに子の想いや行動を遮ってしまっているんですよね。

自分も3人の子を持つ身。
気をつけないといけませんね。



by よしぞう (2010-03-26 23:05) 

ポテト姫

 え? おやじ殿、今回の記事は、雰囲気がいつもと違うような...?

 確かに、今のように録画機能はないし、番組も豊富じゃなかったし、選択肢も少なかったけれど、私が育った所は、農村部だったせいか、「伸び伸びと」育った印象があります。親たちは、生活に追われて必死だったようで、子どものことは二の次三の次...。(^^;) そのせいか、やはり「子どもたちの世界」は、しっかりとありましたね。

 私は今、「子どもたちの居場所作り」プロジェクト?らしきものに関わっていますが、学校でのいじめ問題も、こういう「子どもの世界」の喪失が原因の一つでは? と個人的に思っています。
by ポテト姫 (2010-03-27 04:30) 

ぼんくらオヤジ

[メール]tamanossimoさん、短いストーリーですがつまらない映画よりももっと内容が濃いですよね♪
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:15) 

ぼんくらオヤジ

[メール]ケロリさん、大切な内容のエピソードをご紹介頂き、ありがとうございました! まったく仰る通りですね。監督責任の名目で、親を始めとする大人がいとも簡単に子どもの世界に干渉し、深入りする傾向があると思います。子どもたちの間で起きている問題に対しては、関係する子どもの親同士が連携しながら辛抱強く見守っていく姿勢が必要なのかもしれませんねぇ^^
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:15) 

ぼんくらオヤジ

[メール]ファジーさん、ご自分の失敗を共有させてくださいましたこと、深く御礼を申します。鼻高々の成功談などよりも、苦い失敗を教えて頂くことは千金に値しますから。こうした親御さんの気付きのうちに育つお子さんたちは本当に幸せですねぇ!
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:16) 

ぼんくらオヤジ

[メール]miopapaさん、本当にお忙しいお時間でしたねぇ! ご体調は大丈夫ですか? こちらこそよろしくお願い申し上げます^^
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:16) 

ぼんくらオヤジ

[メール]Miluさん、月並みですが、サン=テグジュペリの言うように「みんな、大人もかつては子供だったのに、ほとんどの人は、そのことを覚えていない」ということなのでしょうねぇ。子どもと大人の世界には断絶があることの証左なのですが、最近の問題は「心理学的に」この垣根を乗り越えられると大人が信じだしていることだと個人的には思っています。知識や科学によって子どもの世界を理解できるという偏狭で傲慢な考え方を大人が捨てない限り、子どもの心を(善意で)コントロールしようとする大人の試みが止むことはないでしょうし、子どもの側にも犠牲者が増え続けるでしょう。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:17) 

ぼんくらオヤジ

[メール]やなぎはっかさん、そんなボクらの時代にも、既に自分の世界に土足で入り込まれ、踏みにじられた子が、きっといたのでしょうね。そんな思いをした子は、大人になっても深い深い傷を負っていることでしょう。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:17) 

ぼんくらオヤジ

[メール]みゆきママさん、何もなかったけど、それだけにいちばん大切なものが際立っていたし、それを些細なことのうちに見出すことができ、信じることができた時代でしたね。蛇口をひねればお湯が出て、24時間買い物ができる時代になりましたが、今度はいちばん大切なものが分からなくなっちゃいました。私らはいったい何をしてるんでしょう。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:18) 

ぼんくらオヤジ

[メール]nougyoujinさん、9年前はそんな時代でらっしゃったんですね。現在はいかがですか? 少なくともブログを拝読している限りでは、つまらない時期は脱していらっしゃるようですね♪ どうかこれからもブログを通じて様々な気付きを与えてください^^
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:18) 

ぼんくらオヤジ

[メール]ケセパタちゃんさん、一関の夜の庭ですかぁ、素晴らしい! こうした感性を大人の貧弱な知識と経験で潰してしまうことのないようにしたいものですね。かつては子どもだったのにねぇ^^; 寂しいことですが、二度と戻れない世界なのだと思うほうが、科学の力を借りれば彼らを理解できると錯覚することよりもなんぼかマシでしょう(笑)。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:19) 

ぼんくらオヤジ

[メール]よしぞうさん、子を持つ親のひとりとして、よしぞうさんの謙虚さに深い敬意を覚えます。自分もよしぞうさんのようでなければと改めて思わされました。感謝!
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:19) 

ぼんくらオヤジ

[メール]ポテト姫さん、時々なんですが、こういう記事も放り込んでるんですよ♪ いくら好きでも甘いものが続けば飽きちゃうでしょう(笑)。たまにはしょっぱいものやビターなものを舐めてみたくなるんじゃないかと。全くもって仰る通りだと、ぼんくらも思います。「子どもの世界の喪失」、これに尽きるんじゃないでしょうか? ぼんくらは個人的にこれが大人も含めた地域コミュニティの崩壊や解体と関連があるんじゃないかと思ってるんですが、足元からひとつずつ、やれることをやっていくしかないんじゃないかと今では思っています。大切なお話をありがとうございます。折に触れてポテト姫さんのご意見をお聞かせくださいね♪
by ぼんくらオヤジ (2010-03-27 15:19) 

ハゲアメリカーノ

ペイント イット ブラック!ですね(^^;
我々の子供の頃は皆!!虹色を使い夢をみていました。次世代に明るい展望を持たせてあげたいですね。
by ハゲアメリカーノ (2010-03-27 19:54) 

ぼんくらオヤジ

[メール]ハゲアメリカーノさん、ぼんくらが少年時代に買ったドーナツ盤の中にローリングストーンズのPaint It Blackがありました。当時はただカッコいいと思って聴いていただけでしたが、本当に仰る通りですね(笑)。

I see a red door
And I want it painted black
No colors anymore
I want them to turn black
I see the girls walk by
Dressed in their summer clothes
I have to turn my head
Until my darkness goes

I see a line of cars
And they're all painted black
With flowers and my love
Both never to come back
I see them turn their heads
Quickly look away
Like a newborn baby
It just happens every day

I look inside my self
See my heart is back
I see my red door

And I want it painted black
Maybe then I'll fade away
And not have to face the facts
It's not easy facing up
When your whole world is black

No more will my green sea
Go turn a deeper blue
I could not foresee
This thing happening to you.
If I look hard enough
Into the setting sun,
My love will laugh with me
Before the morning comes

Wanna see it painted
Painted it black
Love is gone
[Repeat and fade until end]
by ぼんくらオヤジ (2010-03-28 18:45) 

やっくんたっくんのパパ

う~~ん
難しい・・・
私自身、育自をしないと
誤った判断を押しつけてしまうでしょうね
by やっくんたっくんのパパ (2010-03-28 20:42) 

ぼんくらオヤジ

[メール]やっくんたっくんのパパさん、「育自」とは素晴らしい! 共に考え、共に育とうとする姿勢も大切なことですよね^^
by ぼんくらオヤジ (2010-03-29 18:17) 

マナサビイ

ごぶさたしておりました♪
最初ソックタッチの記事を読んで、「ルーズソックスブームの時に、昔働いてたパートのおばちゃんをわざわざ呼び戻して製造再開したんだ〜!?スゴいっ!」、次にオロナインの記事の時に、「子供の頃、近所の女の子にシャンプーごっこで、オロナインを髪に塗られてベタベタにされたんですよ〜!きゃはは(笑)」というノー天気なコメントを書こうと思ってたところ。。。

ぼんくらオヤジさんは、みんなが多分普段漠然と感じてても、言葉としてうまく浮かび上がって来ないコトを、びっくりするぐらい的確に表現されるので、いつもスゴいなあと尊敬します。

そうか〜。そうですよね。
オトナが介入できない子供達だけの世界があったというのが、今との大きな違いで、大事なポイントかも知れないなあって、読ませていただいてあらためて気づきました。

ずっと前から違和感感じてたんですが、何か事件が起こった後に「心のケア」っていったい何なんでしょ?!(笑)
あれ本当に役に立ってるのかな〜。


by マナサビイ (2010-04-01 05:46) 

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