あなたの知らない世界

　このブログで怖いネタを扱うとお叱りを受けることが多いので鬼門なんだけど、子どもの頃は特に鬼太郎の世界と親しい関係にあるのか避けて通れないんだよね^^;
　ところで、夏休みとか旗日でないと観れなかったのがお昼のワイドショーだったよね。教育をしっかりしている家庭だと見せてもらえなかったもしれないな。不倫だ、芸能スキャンダルだと、子どもに触れてもらいたくないネタのオンパレードだもん（笑）。
　ぼんくら一家は教育上の配慮とは無関係にご飯時にテレビを点ける習慣がそもそもなかったので、フツーならお昼のワイドショーなんかとは無縁だったんだけど、昭和48年(1973)の夏休みから毎年、お盆のシーズンの水曜日に限ってテレビの音が聞こえるようになった。
　何でかというと、日テレの『お昼のワイドショー』でやっていた『あなたの知らない世界』というコーナーに家族全員がかじりついていたためで、この時だけはお昼ご飯の時間が11時半になった^^;。
　視聴者から寄せられた恐怖心霊体験をドラマと取材で再現し、それを霊能者や放送作家の新倉イワオさんが検証するというこの手の企画の元祖といっていいコーナーで、昭和54年(1979)からは毎週木曜日のレギュラーコーナーとなり、昭和62年(1987)に『午後は○○おもいッきりテレビ』になった後も平成６年(1997)まで続いた。
　内容は時代劇か吉本新喜劇並みにパターンが一緒で、多くは日本人の死生観を色濃くした輪廻転生や因果応報を土台にしている。先ず、何らかの霊現象が発生して障りがあったという再現ドラマがあり、スタジオで新倉さんが解説をする。場合によっては現場に霊能者が出向いて「霊視」を行い、起きたとされる霊現象から過去の因縁を特定してみせて除霊を行う。たわいもないといえばそこまでなんだけど、時に放り込まれる心霊写真とセットだったりするとなかなかに怖かった。
　小学生になったばかりの弟は、兄貴の背中にしがみついて肩越しに覗き込み、しかも時折、耳元で絶叫するので暑苦しいやらうるさいやら^^;
　普段は怖いものなしの妹も、この時ばかりは母の腕にしがみついて画面を食い入るように睨みつけていた。母は文字通り帝釈天で産湯を使ったクチなので、こういう因縁話はあっさり信じちゃうんだよね。母親の発散する恐怖心はたちまち子どもたちにも伝染し、かくしてお茶の間は阿鼻叫喚の世界と化すのだった（笑）。じゃあ父はどうしていたかというと、そういう家族をパイプの煙越しに観てニヤニヤしていたよ。あんなものはインチキだ、とも言わなければ肯定もしなかった。ただ一度、
「未知のものに畏怖の念を覚えるから恐怖心が生まれ、好奇心が恐怖心に勝って人は前進してきたんだ。恐怖心無きは高慢の証。好奇心無きは理性の敗北。ほっほっほっ♪」
　と言ったことがあった。そのせいかどうかはともかく、たしかに我が家には超常現象や心霊写真、ＵＭＡ（未確認動物）やＵＦＯ、オーパーツ等々、兄弟でかき集めたジャンク本が山のようにあって、母が「邪魔だ」とブーブー文句を言っていた。父は暇つぶしによく読んでたけど（笑）。
　ところで番組の中核だった新倉イワオさんだけど、85才になった現在もお元気で、相変わらず心霊カウンセリングや講演などで各地を回っておられるそうな。
　お仕事柄なんだろうか、よくニセの死亡説が流れているようで、ぼんくらも去年、２チャンネルで彼が亡くなったという話を読んで信じちゃったことがある。彼の訃報については今後も要注意だよ（笑）。

■「お昼のワイドショー界」時代　1986年？■

http://www.youtube.com/watch?v=GL3xoSFFeSg

■「午後は○○おもいッきりテレビ」時代　1988年？■

http://www.youtube.com/watch?v=YJYDoksqluo

■「46年目の精霊流し！」エピソード２の１　年代不明■

http://www.youtube.com/watch?v=fiieZUIc3RU

■「46年目の精霊流し！」エピソード２の２　年代不明■

http://www.youtube.com/watch?v=UeoxlANVfkg

タグ：オーパーツ ＵＭＡ あなたの知らない世界 新倉イワオ 午後は○○おもいッきりテレビ 霊視 霊能者 心霊写真 超常現象 お昼のワイドショー

コメント 38

風物詩と言うか、小学生の夏休み
夢中になって見ていました。
大好きな番組でした。
確か、お盆の時期は一週間連続でやっていた記憶が
あるけど、勘違いかな？
とにかく、新倉イワオ氏と矢追 純一氏が
興味津々の二大巨頭でした！
by VooDoo-Boogie (2010-03-15 20:20) 

心霊現象には特に興味がありましたね。
もちろんこの番組は必見番組でした。
普段はマンガは読みませんでしたが、「うしろの百太郎」だけは全巻そろえて、繰り返し読んでました♪
霊能力者の宜保愛子さん・・・亡くなって残念です。

この世を去った人への想いが捨てきれないところが、日本人なんでしょうね。
by ファジー (2010-03-15 20:30) 

やってましたね。お昼のワイドショーでの心霊特集。
これにはちょっとした思い出があって、小学生のある日風邪ひいて寝込んでたんだけど、丁度お昼時にお袋が出かけちゃったときにこれをやってたんだよね。
もう怖くなっちゃって、とても一人で寝ていられない。熱があるのに思わず外に出て縄跳びをしちゃったよ（何故縄跳びだったのかはよく判らないんだけど）。
お陰で風邪も直ったけど（笑）
by 課長 (2010-03-15 21:05) 

「あなたの知らない世界」は大好きでした！
夏休みの楽しみと言えば、おばあちゃん家に泊まりに行くのとこの番組！
プールの後、これを見るために学校から走って家に帰りました。
再現映像で、青い照明とドライアイス、バサバサの黒髪に口から血を流した女性が定番でした。
それにしても新倉イワオ先生が、私のイメージより若い気がします。
永遠に年を取らない域まで達したんでしょうか。
あ、あと学研「ムー」の心霊写真特集も夏の風物でしたね～。
by けろっこケロりん (2010-03-15 21:50) 

この手の話はダメでした（今もですが・・・）
父親が「そんな肝っ玉の小さいことでどうする！」と
嘆いておりましたが
だって、怖い物は怖いんだ！と、反論してました
by やっくんたっくんのパパ (2010-03-15 22:11) 

時々
後ろを向いて幽霊が居ないことを確認しながら
見てました～(Y ◎ ◎ Y)
by peace9314 (2010-03-15 23:02) 

再現ドラマには演出という嘘も含まれるので、あまり観てなかったです。
ホントは怖いからという説もありますが・・

心霊写真などのほうが好きでした。
最近は心霊動画なんかも結構多いですよね。
ホントかどうか知りませんが。

私はどちらかというとUFO派で、彼らがどんな思想を持ち、文明を築いているのかが興味の対象でした。
by ixion (2010-03-15 23:21) 

そう、そう！
夏休みになると特集組まれてました～。
動画の一番上、しょっぱなの真ん中の人は、かの「紅白みそらおじさん」じゃない！？
by tamanossimo (2010-03-15 23:26) 

今動画見ると寝られそうにないので次回にします＾＾；
by 桔梗 (2010-03-16 00:45) 

[__がく～]ひぇ～この番組！大嫌いでした。
嫁ぎ先がこの手の物に強い体質の人達の集まりなので、結婚した当初は困りました・・・
by ケセパタちゃん (2010-03-16 06:59) 

今朝、１０頃玄関が開いたようで
にゃんこたちも皆～今頃帰って来たのは誰？？　と
玄関に行ってましたが、誰もおらずに・・・　？？
そうしたら、　　ぼんくらオヤジさんの記事で
びっくりしました。
玄関をよく開ける人・・・？　　誰だろう？
by 空楽 (2010-03-16 11:12) 

これは私の住む近くの霊園の悲しく怖い話もとりあげられドラマ化されて放映されたのもあったのよ
一つも洩らさず見たわ
結構、怖かったよね(^^;
by みゆきママちゃん (2010-03-16 11:23) 

拝見させていただきました。
応援ポチ。
by レオン (2010-03-16 16:04) 

[メール]VooDoo-Boogieさん、ゴメンなさい！　うっかり記事に書き漏らしちゃったんですが、昭和54年(1979)の夏休み以降は毎週水曜のレギュラーコーナーとなり、春、夏、冬のお休みには２週間程度、毎日放送していました。連続放送時は再放送が多かったようですが。よってVooDoo-Boogieさんの勘違いではありませんので、お詫びして補足させて頂きます^^;　新倉イワオさんと矢追純一さんにはホントに楽しませて頂きましたねぇ♪
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 18:59) 

[メール]ファジーさん、なんともいえず好奇心でゾクゾクするテーマでしたよね！　つのだじろうさんの漫画は怖かったですねぇ^^;　ぼんくらも読んでましたよ『うしろの百太郎』♪　あと『恐怖新聞』も。ぼんくらから妹に、妹から弟へと回し読みされて最期はボロボロになりました（笑）。仰る通りで、こうした漫画やテレビ番組は日本人の伝統的な死生観がベースになっていると思います。その意味でも興味深いですね。あ、宜保愛子さんもいずれは取り上げなきゃなりませんね。彼女も昭和の一時期を彩った人でした。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 18:59) 

[メール]課長さん、たしかに怖くなったところまでは分かりますが、何でしたんでしょうねぇ　>　縄跳び（笑）。風邪が吹っ飛ぶように背後霊がさせたことなのかもしれませんね♪　どうやら霊現象は陰湿なものだけじゃないようですから^^
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 18:59) 

[メール]けろっこケロりんさん、夏休みを彷彿とさせる素晴らしい思い出をありがとうございました！　おばあちゃんの家へのお泊まり。プール。そしてお昼のお楽しみの番組等々。子どもの頃のきらめく夏休みが鮮やかに甦ってきます♪　再現映像は仰る通りですね（笑）。新倉イワオさんは30年近くこのコーナーを担当されたので、番組をいつ頃ご覧になったのかで掲載写真のイメージとは随分とズレが出てくると思います。掲載の画像は比較的若い頃のものかなという気がしています^^　『ムー』、ご覧になってたんですねぇ！　ぼんくらも愛読者でした。ダウジングロッドとかESPカードとか、雑誌の通販でよく買いました（笑）
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:00) 

[メール]やっくんたっくんのパパさん、ねぇ！　怖いものは怖いじゃないですか（笑）。むしろ我が子の感受性の強さを喜んでもいいんじゃないでしょうかねぇ♪　ちゃんと親父様に反論されたところは偉かった（笑）
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:00) 

[メール]peaceさん、ラジオの深夜放送で熊倉一雄さんの声だったと思うんですが、「あなた、後ろをふり向いてみてください…。誰もいませんね？」っていう台詞を必ず入れる番組があったんですが、自室で一人っきりの時は本当に後ろを振り向いてました（笑）。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:00) 

[メール]ixionさん、再現ドラマはある程度観ちゃうとパターンが読めてきちゃうので興醒めすることはありましたよね。ぼんくらも心霊写真のコーナーのほうが好きでした。だからYouTubeでも怖い動画を未だに集めてます♪　DVDに焼いて差し上げましょうか（笑）。怖いのがあるんですよ^^;　ＵＦＯもムチャクチャ面白かったですよね！　エリア51なんて、高校時代はアメリカのペンパルと情報交換して盛り上がってましたよ。あ～、またハマりそう（懲りない性分なんです）！
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:01) 

[メール]tamanossimoさん、げげげのげ～、よく覚えてお出でで、ひひ。そうでゲス、かの紅白はミソラな事件の主犯、生方恵一さんでゲス^^;　アナウンサーって目立つ分、ミスると後々まで語りぐさになっちゃいますよね。セッチーさんも大変なお仕事をされてるなぁ^^;;;
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:01) 

[メール]桔梗さん、ああ、怖がらせちゃってゴメンなさい^^;　この手のネタをアップすると必ず叱られるんです（笑）
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:01) 

[メール]ケセパタちゃんさんにも桔梗さんに続いてお詫びを申しますぅ^^;　ぼんくらは鬼太郎系なので、ついこの手のネタに手を出しちゃうんです^^;;;
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:03) 

[メール]空楽さん、誰でしょうねぇ。家人の方やネコちゃん達じゃないとしたら…。そうですねぇ、まだ幽霊のほうがいいかもしれません^^;
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:03) 

[メール]みゆきママさんは、きっと霊感体質だと思うので、こういう番組は「娯楽」とは思えなかったんじゃないかと、記事を書きながら思っていました。青森は生者と死者の交わる日本でも有数の地ですしね♪　そうですか、お住まいの近くでも番組に取り上げられるようなスポットがあったんですねぇ。
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:03) 

[メール]レオンさん、恐縮です！　どうか今後ともよろしくお願いします。後で伺いますね♪
by ぼんくらオヤジ (2010-03-16 19:04) 

わぁ、観てました！
なつかしいですぅ☆
by ポピイ (2010-03-17 09:30) 

観てました！そして信じてました（＾＾；
『超越しているもの』の存在を意識させる番組でしたよね。心霊写真コーナーなど見た日には「うちにもあるかもしれない！」と、わざわざアルバムを引っ張り出して目を皿のようにして探した記憶があります。（今でも探してたりするけど）
矢追純一さんのUFOもですが、中岡俊哉さんの心霊関係の書物も読み漁りました。本当に何にでもかぶれやすいお子様時代でした。（まだ続いているけれど）
by りみっと (2010-03-17 10:25) 

[メール]ポピイさんもご覧になっていましたか^^　こんな時でもなければ思い出したりしない話題ですよね（笑）。ここはそんな記憶のガラクタを楽しむ場ですので、ぜひお気軽に遊びにいらしてくださいね♪
by ぼんくらオヤジ (2010-03-18 00:05) 

[メール]りみっとさんのされたことは、ぼんくらも弟妹たちも皆、やってました（笑）。考えることは一緒なんですねぇ！　ああ、中岡俊哉さんもいらっしゃいましたねぇ、彼のことを忘れてました^^;　2001年に惜しくも胃がんで逝去されましたが、彼も昭和の子どもたちに不思議の楽しさを伝えてくれた立役者でしたね。こういう方の存在が私たちの子ども時代に彩りを与えてくれていたんだと思うと感慨深いです。あ、ぼんくらも未だに大好きです、こういうの（笑）
by ぼんくらオヤジ (2010-03-18 00:12) 

拝見しました。
懐かしいですね。
出そうだ出そうだってとき(ヒロインが振り向くときｔか)思わず目をつぶってしまい、挙句の果てに見終わった直後は昼間でも独りでは背後が気になってしかたありませんでした。

ただし、上の動画の話は例外ですね。悲しみがググッと押し寄せる感じで涙腺にツンときました。
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