投票を終えて思うこと - ある父と娘へのオマージュ [その他]
先日、親しくしていただいているブロガーさんのお父様が急逝された。娘と父親というただですら難しい関係に苦悩し、ご本人でなければ分かり得ない厳しい内的葛藤を抱えながらも、誠心誠意仕えてきたお父様の死。これからも延々と続くと思われた報われぬ努力が突然に途切れた娘さんの心中は計り知れない。お父様のご冥福を祈り、娘さんの労苦に心からの敬意を表したい。
親子といえども個性や世代による価値観の差は時として軋轢を生む。昭和と呼ばれる60余年は激変の時期であり、戦前と戦中戦後世代、高度経済成長期の世代、そしてその後の世代では、人生の基である少年時代の様相がまるで異国であるかの如くに違う。違った世代に生まれた者同士が親子であるためには、互いを認め合うというよりも、互いの間に乗り越えられない不一致のあることを容認せざるを得なかったのだ。
だが、それだけに異質なものと同居する知恵と忍耐を、昭和生まれは身につけている。いかに乗り越えられぬ食い違いがあろうとも、決して排斥してはならないことを昭和生まれは知っている。価値観の多様化と国家の威信喪失の後には、揺り戻しとしてのナショナリズムが待ち受けている。だが、ことの是非を云々する前に、日本が既に既婚者の17人にひとりが国際結婚という多文化共棲国家になっている事実は受け入れなければならないのだ。
経済事情に引きずられるように政治に地殻変動が生まれようとしている。平成にあって昭和生まれの真価が問われるのはこれからなのではないか。
親子といえども個性や世代による価値観の差は時として軋轢を生む。昭和と呼ばれる60余年は激変の時期であり、戦前と戦中戦後世代、高度経済成長期の世代、そしてその後の世代では、人生の基である少年時代の様相がまるで異国であるかの如くに違う。違った世代に生まれた者同士が親子であるためには、互いを認め合うというよりも、互いの間に乗り越えられない不一致のあることを容認せざるを得なかったのだ。
だが、それだけに異質なものと同居する知恵と忍耐を、昭和生まれは身につけている。いかに乗り越えられぬ食い違いがあろうとも、決して排斥してはならないことを昭和生まれは知っている。価値観の多様化と国家の威信喪失の後には、揺り戻しとしてのナショナリズムが待ち受けている。だが、ことの是非を云々する前に、日本が既に既婚者の17人にひとりが国際結婚という多文化共棲国家になっている事実は受け入れなければならないのだ。
経済事情に引きずられるように政治に地殻変動が生まれようとしている。平成にあって昭和生まれの真価が問われるのはこれからなのではないか。
>17人にひとりが国際結婚・・・知りませんでした。
by 斗夢 (2009-08-30 18:23)
確かに親子関係とは実に難しい関係ですよね。ご冥福をお祈りします。
by 井上酒店 (2009-08-30 19:36)
おお、いいぞ。オヤジさん!!
昭和生まれの真骨頂を見せてやりましょう。
by 課長 (2009-08-30 22:01)
斗夢さん、こうして数字にしてみると驚きますよね^^
キチンと外国人登録をしている方の住民に占める割合も
ほとんどの日本人が把握できないままにいろんな議論を
している節がありますね。ぼんくらが知っている数字で
いいますと3年前の長野県で、住民の40人に一人が
外国籍の方でした。これは未登録の在留外国人の
皆さんを入れていない数字です。
by ぼんくらオヤジ (2009-08-30 22:04)
井上酒店さん、温かいお言葉、件のブロガーさんに代わって
御礼を
申し上げます。本当に肉親ほど難しい存在もありませんね。
by ぼんくらオヤジ (2009-08-30 22:13)
課長さん、できることから一緒に頑張りましょう。
たとえ口に含んだ水を山火事にかける鳩のようであっても。
by ぼんくらオヤジ (2009-08-30 22:24)
内情をよく分かりませんが、お知り合いの方、苦労をされたのですね。辛い事をひとつずつ乗り越えて、人は強くなっていきますので、幸せになって頂きたいです。
ケースは違いますが、私の友人は教育現場で仕事をしていますが、しぐさが女性的という理由から長い間屈辱を受けて、日本人女性に対して強いコンプレックスを持っていましたので、自分を理解してくれる外国人女性と結婚しました。そういう事に欧米人のほうが大らかなのでしょうね。
古巣の会社では、海外赴任が長かったことで婚期を逃し、帰国しても40代で結婚していなかったエリート達に、女子社員の卑劣な陰口が横行するケースがありました。
知人のブログに書かれています。
「他人はいつも自分が正しいと思っているのですから、こういう悪党とは関わりを持たないのが一番ですね。」
余談でした。
by tateichi (2009-08-30 22:58)
こんばんは(^^)
どんな時代が来たとしても素直に受け止め、その中で懸命に生活して行くしか方法がありません(笑)
御父様を亡くされたブロガーさんとは一致しないかもしれませんが、私も亡父とは色々な葛藤がありました。仲の良い父子でなかったんですよ私ッ(笑)父の死後年々虚しさに変わっていきます。後悔の念も加わってきます。肉体はなくなっても心は繋がり続けます。今だにその隙間を埋める努力をしています。
ご冥福をお祈り致します。
by 牛子 (2009-08-30 23:08)
ぼんくらオヤジさん、おはようございます。
それぞれ、親子関係にとどまらず、
人間関係、いろいろあります。
関係か濃くなればなっただけ、
込み入ってくるものです。
書きたい事、いっぱいありますけど、止めときます。
今の感情とこれから先の思いとじゃ、
変わっていきそうだから・・・・・
お知り合いのブロガーさんのお父様の
ご冥福をお祈りいたします。
by ケセパタちゃん (2009-08-31 06:54)
tateichiさん、単に多数派であるというだけで、そうでない他者を
異端視し排斥しようとする人々はいつの時代にもいるもんですねぇ^^;
政治もそうですが、多数決を民主主義とする未熟な意識から脱却し、
少数派の意見をどう止揚していくのかという方向にシフトしていって
欲しいものです。意見や立場が違うからといって即、排斥する愚だけは
先ず自分自身から犯さぬように戒めたいです。
by ぼんくらオヤジ (2009-08-31 08:11)
牛子さん、そうですよね、どんな時代になっても私らは先ず生きていかなきゃ
ならないんですもんね。一緒に頑張っていきましょうね^^
牛子さんもお父様との関係でご苦労をされたんですねぇ。それも他人には
分かりようもないレベルでの苦しみがおありだったと思います。後悔はお互い
歳とともに増えていくことを覚悟しなけりゃなりませんし、これを解消解決する
妙薬などあり得ませんが、こうして気持ちを共有していきましょうね♪
by ぼんくらオヤジ (2009-08-31 08:36)
よっしゃ!! 昭和生まれ・・・がんばりますかっ!!
L(^。^)」ファイトー
by ダー (2009-08-31 08:44)
ケセパタちゃんさんも思いは複雑なんですねぇ、親子関係とは深い分、
どなたにとっても真に厄介なんだという気がして参りました。率直な
お気持ちを伝えて頂きありがとうございました。件のブロガーさんには
何よりの慰めになると思います。これはコメントをくださったすべての
方にも申し上げたいことです。見も知らずの方への真心のこもった
お気持ちと哀悼の意を賜りましたこと、ぼんくらからも心より御礼を
申し上げます。
by ぼんくらオヤジ (2009-08-31 08:51)
ダーさん、頑張りましょう、美味いものをいっぱい食ってスタミナつけて(笑)
by ぼんくらオヤジ (2009-08-31 08:53)
こんにちは
大正生まれの父とは、24年の親子関係でしたが、
上手く付き合えないままでした。
主人には、娘がいなくてよかったかな~と思うこと
たくさんあります。
我が息子たちには、私は口喧しくは言わないようにしています。
主人が私の代りに言いますからね! (笑)
お知り合いのお父様のご冥福をお祈りいたします。
by 空楽 (2009-08-31 13:16)
空楽母さん、お父様は大正生まれだったんですね^^
ぼんくらも娘との関係を考え直してみましたが、
たしかにどこかでお互いにミョーに構えちゃうところが
あるなぁと思い当たりました。それが性だ、カーマだと
いうのならやむを得ませんが、できることなら自然に
付き合えるといいなと思いました。
by ぼんくらオヤジ (2009-08-31 14:39)