グループサウンズは消えて今を作った [音楽]
ぼんくらオヤジが小学3年生の時だったと思う。当時住んでいた東北の田舎町でグループサウンズのコンサートがあった。町の体育館にゴザを敷いただけの会場に、ザ・スパイダース、ザ・ジャガーズ、ザ・テンプターズという当時の人気バンドが来たんだから、これは大事件だった。それでも普通の有料コンサートじゃなく、町の商工会が発行するお買い物クーポン券がチケット代わりだったせいだろうね、集まったのは親からチケットをせびり取ってきた小中学生がほとんどで、まるで学芸会みたいだった(笑)。
ぼんくら少年は、A面に『いつまでもどこまでも』、B面に『バンバンバン』の入ったドーナツ盤(←な、懐かしい)が宝物だったという大のスパイダース・ファンだったから、当然のように親からチケットを巻きあげてコンサートに行った。「ファンの熱気」とゆーよりもただ単に蒸し暑く、田舎らしい控えめでシャイな「キャー」が散発的に漏れるというウルトラに盛り下がった状態で、いきなりスパイダースが登場。トリを努めるはずのバンドが何で初っぱなに出てきたのかというと、じきに次の会場に移動に移動する必要があるとのこと。実際に数曲歌っただけで、スパイダースはいそいそと会場から姿を消してしまった。子供心に「随分とナメられたもんだ」って思ったなぁ。当時って、地方でしかも田舎となると、今じゃ信じられないぐらい大都市部との量的質的な格差があった。
「顔は出したんだから、これで勘弁してよね」
ショー・ビジネスにあるまじき態度が露骨にとれたのも、そんな背景があったからだろう。
「後はボクらが一生懸命やりますから、楽しんでいってくださいね」
会場の不穏なムードに気付いたジャガーズのメンバー(たぶん故岡本信)が声をかけ、実際にテンプターズと熱演もしてくれたのでコンサートは無事に終了したんだけど、以降、ぼんくら少年がグループサウンズに熱をあげることは二度となかった。
寺内タケシが生みの親といわれている和製英語『グループサウンズ』は広く受け入れられた音楽用語だけど、その実、音楽性はどうしようもなくバラバラなものだった。火付け役となったジャッキー吉川&ブルーコメッツとザ・スパイダースからして、なんでこれが同じミュージック・シーンなんだろうね。
1966年のビートルズ来日以降に次々と誕生したグループサウンズはもっとグシャグシャで、ザ・ワイルドワンズやザ・サベージのようなフォーク・ロック・グループから、ザ・タイガースやザ・テンプターズのようなロックバンドまでをひっくるめてグループサウンズと呼んでいた。早い話が、一般的な歌謡曲とは肌色の違う歌謡バンドの総称だったのだ。
いい加減さの故かどうかは知らないが、グループサウンズは1970年を境に自然消滅していく。それでもバンド解散後のメンバーから、歌手やミュージシャン、俳優、タレント、作曲家、音楽プロデューサー、芸能事務所経営者としてその後の芸能界を支える人材を輩出したのも事実で、戦後の芸能界を方向付けるムーブメントであったことに違いはないのだ。
ぼんくら少年は、A面に『いつまでもどこまでも』、B面に『バンバンバン』の入ったドーナツ盤(←な、懐かしい)が宝物だったという大のスパイダース・ファンだったから、当然のように親からチケットを巻きあげてコンサートに行った。「ファンの熱気」とゆーよりもただ単に蒸し暑く、田舎らしい控えめでシャイな「キャー」が散発的に漏れるというウルトラに盛り下がった状態で、いきなりスパイダースが登場。トリを努めるはずのバンドが何で初っぱなに出てきたのかというと、じきに次の会場に移動に移動する必要があるとのこと。実際に数曲歌っただけで、スパイダースはいそいそと会場から姿を消してしまった。子供心に「随分とナメられたもんだ」って思ったなぁ。当時って、地方でしかも田舎となると、今じゃ信じられないぐらい大都市部との量的質的な格差があった。
「顔は出したんだから、これで勘弁してよね」
ショー・ビジネスにあるまじき態度が露骨にとれたのも、そんな背景があったからだろう。
「後はボクらが一生懸命やりますから、楽しんでいってくださいね」
会場の不穏なムードに気付いたジャガーズのメンバー(たぶん故岡本信)が声をかけ、実際にテンプターズと熱演もしてくれたのでコンサートは無事に終了したんだけど、以降、ぼんくら少年がグループサウンズに熱をあげることは二度となかった。
寺内タケシが生みの親といわれている和製英語『グループサウンズ』は広く受け入れられた音楽用語だけど、その実、音楽性はどうしようもなくバラバラなものだった。火付け役となったジャッキー吉川&ブルーコメッツとザ・スパイダースからして、なんでこれが同じミュージック・シーンなんだろうね。
1966年のビートルズ来日以降に次々と誕生したグループサウンズはもっとグシャグシャで、ザ・ワイルドワンズやザ・サベージのようなフォーク・ロック・グループから、ザ・タイガースやザ・テンプターズのようなロックバンドまでをひっくるめてグループサウンズと呼んでいた。早い話が、一般的な歌謡曲とは肌色の違う歌謡バンドの総称だったのだ。
いい加減さの故かどうかは知らないが、グループサウンズは1970年を境に自然消滅していく。それでもバンド解散後のメンバーから、歌手やミュージシャン、俳優、タレント、作曲家、音楽プロデューサー、芸能事務所経営者としてその後の芸能界を支える人材を輩出したのも事実で、戦後の芸能界を方向付けるムーブメントであったことに違いはないのだ。
■ザ・スパイダース■
■ザ・タイガース(埋め込み不可につき下のリンクから飛んでください)■
http://www.youtube.com/watch?v=PcPUUaasrBo
■ザ・テンプターズ(埋め込み不可につき下のリンクから飛んでください)■
http://www.youtube.com/watch?v=WxRkjttbZMY
高校時代だ!懐かしい。バンドやっていたから・・・。
特にゴールデンカップスが好きで、持ち歌になって
いたっけ。
by Cyoroshi (2009-07-14 16:27)
おおっ、Cyoroshiさんはバンドやってたんですか!
ゴールデンカップスって、『長い髪の少女』とか『愛する君に』の
ヒット曲があるのに、ステージではもっぱら英米のPOPS中心に
演奏してたって聞いたことがありますが、ホントのところどうだったんでしょうか?
by ぼんくらオヤジ (2009-07-14 16:56)
ビレッジシンガーズとかザ・サベージが好きでしたね・・・
by miopapa (2009-07-14 21:05)
miopapaさん、
島谷ひとみが「亜麻色の髪の乙女」をリバイバル・ヒットさせた時に
ビレッジシンガーズを思い出した人は少なくないでしょうね。
ぼんくらは、その後に再結成をしたというニュースで思い出しました。
全然格好をつけないというか、ホントに好感の持てるグループでしたねぇ(^^)
by ぼんくらオヤジ (2009-07-14 21:20)
僕からすれば、グループサウンズは、全然通ってないんですが、そんな僕でも、だいたい聞いたら「はいはい」って知ってますもんね。逆に今の音楽が、10年後、20年後に聞いて「はいはい」ってなるか・・・?疑問ですね。それだけ名曲が多いって事ですよね。
by 井上酒店 (2009-07-14 23:30)
井上酒店さん、
日々お酒と付き合ってるだけあって
熟成の度合いできましたね!
しかも仰る通りだと思います。
本物を知ってる人は怖っ!!
by ぼんくらオヤジ (2009-07-14 23:54)
使い捨てにされるという言葉がありますが、
能力のある人は残るんですね。
by 斗夢 (2009-07-15 06:28)
昔、岸辺一徳に似てるって言われてました♪
(≧∇≦)ブハハハ!
by ダー (2009-07-15 09:12)
斗夢さん、
仰る通りだと思います。
もっと厳密に言えば、
能力のある人が使い捨てにされなかった結果として
今が作られたといえるんじゃないでしょうか。
お笑いの世界を引き合いに出せば、
明らかに能力のあると思われる若手芸人さんが
“20年後、30年後の今”を作っているかどうか
ってことでしょうね。ぼんくらじいさんは、この辺を
しっかり追っかけたい(生きていれば)と思います♪
by ぼんくらオヤジ (2009-07-15 09:23)
ダーさん、岸辺一徳似なんですか!?
カッコいいじゃないですか、羨ましいなぁ~
ぼんくらなんて、ねずみ男ですぜ、
今までに似てるって言われたのは(号泣)
by ぼんくらオヤジ (2009-07-15 09:28)
またまた懐かしいですね^^
好きじゃなかったけど、全部うたえるんですよね!
その後から、ピンキーとキラーズでしょうか?
by 空楽 (2009-07-15 16:56)
空楽さん、するどいっ!
「好きじゃないのに全部歌える」
これって、好みとは無関係に時の流行に乗ってないと
友達を作るのさえ難しかったあの時代の子供たちに
共通の感覚かもしれません。さして興味もなかったのに
野球やプロレスが好きな振りをしてた男の子や、
好きでもないのに
歌謡曲やアイドルの知識を仕入れていた女の子って
思いのほか多かったんじゃないでしょうか。
ピンキーとキラーズ、ぼんくらも好きでしたよ、『恋の季節』♪
一発屋のはしりみたいなグループでしたね(笑) グループ
サウンズと入れ違いにどんなグループが出てきたのか調べて
みたら、「はっぴいえんど」や「キャロル」、「ツイスト」、「甲斐
バンド」なんかが75年までにはデビューしてるんですよね。
ちょっと意外でした。
by ぼんくらオヤジ (2009-07-15 17:29)
アイドルという言葉が一般化する前の
アイドル的要素を持ったグループともいえますね・・・。
王子様なタイガース、ちょっとワイルドさを加味したテンプターズ
優等生で歌謡曲よりのブルーコメッツ等々・・・。
個人的には岩崎宏美がカバーした
ブルーコメッツ「すみれ色の涙」が好きです♪。
by ごんべえ (2009-07-20 12:12)
ごんべえさん、ブルーコメッツの「すみれ色の涙」がお好きなんですか♪
すみれって すみれって
ブルーな恋人どうしが
キスしてキスして
生れた花だと思うの
淋しかったから
あ、ごんべえさんが好きなわけだ~
ところで「ブルーな恋人」って
「ブルーが入った恋人」じゃないよね(笑)
by ぼんくらオヤジ (2009-07-20 15:34)
沒有醫生的處方
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