カッターナイフ以前につかっていたもの - 肥後守 [文具]
←この刃物を見て「アッ」と思った人!?
ぼんくらオヤジは、思わずポンと膝を叩きましたぜ! これ、使ってたんだもん。そうだよ、ハナっからカッターナイフを使ってたんじゃなかった。仲良しだったのに久しく忘れていた友人と再会したような気分だ。懐かしくもあり、申し訳なくもあり。時に結構な怪我をしながらも、ぼんくらオヤジはこのナイフで刃物の扱い方を覚えたのだ。折り目に沿って刃を滑らせて紙をカットしたり、鉛筆や竹ひごを削ったり、プラモデルのパーツに残ったバリを取ったり。
『肥後守(ひごのかみ)』。このナイフの名前なんだけど、知ってた? ぼんくらオヤジはどうだったかなぁ? 肥後守なんて知らなかったような気がするんだけど、記憶があやふやで何とも(^^;;;
肥後守の作りは実にシンプルだ。一枚の金属板を折り畳んだものが、刃が折り畳まれている時にはサヤに、刃を引き出した時には柄になる。刃にロック機構は付いてなくて、刃の末端に突き出た『チキリ』と呼ばれる出っ張りを、親指で押さえながら使用する。簡易式のものは、チキリすら付いていない。
このタイプは既に19世紀の末に考案されていて、安くて壊れにくいことから、戦前には携帯ナイフとして全国に普及していたようだ。いつから『肥後守』と呼ばれるようになったのかというと、肥後の国(今の熊本)で作られていたナイフを兵庫県三木市の金物商と鍛冶職人が持ち帰り、そのイミテーションを製造販売したところからその名が付いたという説もあるが、本当のところは不明。ただ、全盛期にいちばん肥後守を製造していたのは間違いなく三木市だったわけで、ご当地と何らかの縁があることだけは確かな由。
必須の文房具として子供達にも愛用された肥後守は、ぼんくらオヤジの生まれた昭和30年代に生産のピークを迎えた。でも、鉛筆削り器やカッターナイフの普及、30年代後半に多発した刃物による青少年犯罪の防止運動など、取り巻く環境の変化と逆風の中、静かに我々の生活から姿を消していった。
現在、肥後守は永尾駒製作所(三木市)の登録商標になって生き延びている。今でも同製作所(OEMも含む)の製品を手に入れることができるよ♪ 値段は、200円程度の日用品から1万円以上もする贅沢品まで幅広い。ネットでカンタンに買えるみたいなので、懐かしくなった人はぜひ愛用品のリストに加えてちょーだい。
ぼんくらオヤジは、思わずポンと膝を叩きましたぜ! これ、使ってたんだもん。そうだよ、ハナっからカッターナイフを使ってたんじゃなかった。仲良しだったのに久しく忘れていた友人と再会したような気分だ。懐かしくもあり、申し訳なくもあり。時に結構な怪我をしながらも、ぼんくらオヤジはこのナイフで刃物の扱い方を覚えたのだ。折り目に沿って刃を滑らせて紙をカットしたり、鉛筆や竹ひごを削ったり、プラモデルのパーツに残ったバリを取ったり。
『肥後守(ひごのかみ)』。このナイフの名前なんだけど、知ってた? ぼんくらオヤジはどうだったかなぁ? 肥後守なんて知らなかったような気がするんだけど、記憶があやふやで何とも(^^;;;
肥後守の作りは実にシンプルだ。一枚の金属板を折り畳んだものが、刃が折り畳まれている時にはサヤに、刃を引き出した時には柄になる。刃にロック機構は付いてなくて、刃の末端に突き出た『チキリ』と呼ばれる出っ張りを、親指で押さえながら使用する。簡易式のものは、チキリすら付いていない。
このタイプは既に19世紀の末に考案されていて、安くて壊れにくいことから、戦前には携帯ナイフとして全国に普及していたようだ。いつから『肥後守』と呼ばれるようになったのかというと、肥後の国(今の熊本)で作られていたナイフを兵庫県三木市の金物商と鍛冶職人が持ち帰り、そのイミテーションを製造販売したところからその名が付いたという説もあるが、本当のところは不明。ただ、全盛期にいちばん肥後守を製造していたのは間違いなく三木市だったわけで、ご当地と何らかの縁があることだけは確かな由。
必須の文房具として子供達にも愛用された肥後守は、ぼんくらオヤジの生まれた昭和30年代に生産のピークを迎えた。でも、鉛筆削り器やカッターナイフの普及、30年代後半に多発した刃物による青少年犯罪の防止運動など、取り巻く環境の変化と逆風の中、静かに我々の生活から姿を消していった。
現在、肥後守は永尾駒製作所(三木市)の登録商標になって生き延びている。今でも同製作所(OEMも含む)の製品を手に入れることができるよ♪ 値段は、200円程度の日用品から1万円以上もする贅沢品まで幅広い。ネットでカンタンに買えるみたいなので、懐かしくなった人はぜひ愛用品のリストに加えてちょーだい。
小さな、鉛筆を回して使う鉛筆削りを思い出しました。
芯がぽろぽろ欠けて使い物にならなかったですね。
肥後守の方がよかったです!
by 斗夢 (2009-07-04 05:08)
斗夢さん、nice&コメントありがとうございます♪
あの鉛筆削りってホントに使えませんでしたね(^^;
ぼんくらは不器用だったので、あれを知った時は
狂喜乱舞したんですが。芯が欠けたり折れたりして
やり直しているウチに、どんどん新品だった鉛筆が
短くなっていって切なかったです(笑)
by ぼんくらオヤジ (2009-07-04 05:58)
小6の時の担任の教育方針が鉛筆削りは使用不可!ナイフで削れ!で毎朝筆箱をチェックされていました。
うちのクラスの子だけ全員が持っていました(笑)
by solty (2009-07-08 11:24)
あ、「鉛筆削りを使うな」ってお触れは
ぼんくらも頂戴した憶えがありますね。
一理ある考え方なんですけど、
クラス全員に強要したってのは、いかにも
あの時代って感じですよねぇ(^^;
今の学校でこんなことをしたら大騒ぎですよ。
by ぼんくらオヤジ (2009-07-08 12:35)
肥後の守は確かに懐かしさもありますが、私の会社では今でも
れっきとした実用品の定番として使われています。
良いものは、いつまでも良いのです。
by o_hiro (2009-10-10 09:38)
@o_hiroさんは今でもお仕事で肥後の守をお使いなんですね!
嬉しいなぁ、何もかもが軽薄短小になったような気でいたのに、
「良いものは、いつまでも良い」
っていうことを再確認できるなんて^^ o_hiroさんに感謝!
by ぼんくらオヤジ (2009-10-10 17:20)